費用を少しでも抑えて車を手に入れるため、中古車の購入を検討される方は多いです。しかし新規の車と比べて壊れやすいのでは、と不安を抱く方もいらっしゃるでしょう。また度重なる故障のために修理費用がかさみ、結局新車を買うほうが良かったと後悔することになるのでは、と悩む方もいらっしゃいます。
しかし、中古車でも「定期点検記録簿」を確認し、過去にその車がどのように扱われてきたか把握することで、車の安全性を判断する一つの基準とすることができます。また、しっかりとした事前の動作確認や点検を行うことで、トラブルを未然に防ぐことができます。
定期点検記録簿で過去のメンテナンスを把握
ぱっと見で、中古車が前のオーナーにどのように扱われてきたかはわかりません。多少の不具合は気にせず荒々しく扱われてきたかもしれませんし、素晴らしいオーナーのもとでこまめに点検を受け、すこしでも不具合があればすぐにメンテナンスに出されるなど、大切にされてきたかもしれません。同じ中古車でも、前のオーナーから丁寧に扱われてきたものであれば、故障の確率は低くなるでしょう。
過去の点検やメンテナンスを把握できる定期点検記録簿
基本的に、車には「定期点検記録簿」がついてくるものですが、これには過去の24カ月定期点検の記録が記載されているため、その車がどのように扱われてきたか把握することができます。この定期点検記録簿に頻繁なメンテナンスや修理が記録されていれば、大切に扱われてきたということがわかるでしょう。
定期点検記録簿がない場合は要注意
一方、定期点検記録簿がない、あるいは記録の一部が抜けている場合は注意が必要です。定期点検記録簿は、売却時の査定に重要であるため、基本的には大切に保管されるものだからです。記録がないのは、必要な点検や修理を怠った前のオーナーが、査定に響くと思ってわざと破棄したから、というケースも考えられます。もちろん、うっかりなくしてしまっただけということも考えられるため、一概には言えませんが、このような車の購入には慎重になるべきでしょう。
中古車購入後のメンテナンス
たとえ、定期点検記録簿で最近メンテナンスが行われたことがわかったとしても、事前の動作確認や点検は必須です。また、その後も定期的なメンテナンスが義務付けられています。
中古車購入時に最低限チェックしておきたい項目
中古車を購入したら、実際に乗る前に最低限の点検をしておきましょう。中古車購入時にチェックしておきたい項目は以下の通りです。
・エンジンオイル：オイルレベルゲージが上限と下限の間にあるか、オイルの色が汚れていないか
・ブレーキオイル：オイルの色が汚れていないか
・ラジエーター：冷却水が上限と下限の間にあるか、冷却水が漏れていないか
・バッテリー：液量が上限と下限の間にあるか
・ブレーキパッド、エンジンマウント防振ゴム、ラックブーツなどの消耗品
・タイミングベルト：摩耗していないか、異音がしないか
・タイヤ：空気圧がしっかりとあるか、タイヤの溝が異常に減っていないか
・ブレーキ：踏みしろがあるか、踏みごたえがあるか
中古車購入後の定期的なメンテナンス(法定点検・車検)
中古車購入直後のメンテナンスに加え、定期的なメンテナンスが必要です。自家用車の場合、1年ごとに行われる12ヶ月点検や2年ごとに行われる24ヶ月点検が法律により義務付けられています。これらの法定点検は車検と一緒に行われることが一般的です。法定点検を怠ることに対する罰則規定はありませんが、車検ではカバーしきれない点検項目もあるため、安全な走行には必要不可欠です。
もちろん、車検もきちんと行う必要があります。車検は「自動車検査制度」の略称で、車が保安基準に適合しているかどうかを見るものです。万が一車検を切らした状態で自動車を走行させると、道路運送車両法違反となり、懲役や罰金といった刑事罰を科せられる可能性があります。法定点検とともに、車検はきちんと行いましょう。
メンテナンスを依頼できる場所
では、事前の動作確認や車検・法定点検、その他のメンテナンスはどこでできるのでしょうか。内容にもよりますが、整備工場やガソリンスタンド、カー用品店で行うことができます。新規の車であれば、ディーラーに依頼することもできます。また、「EINS AUTO PLANNNING」でもメンテナンスを承っております。輸入車の専門的な知識を持ったスタッフが責任をもってメンテナンスや車検を行います。
まとめ
安全に中古車で走行するために、過去の整備履歴の把握と定期的なメンテナンスは欠かせません。購入時に定期点検記録簿を把握することで故障しやすい車を見分けることができますし、こまめに点検やメンテナンスを行うことでトラブルを未然に防ぐことができます。
「EINS AUTO PLANNNING」では、中古の輸入車販売だけでなく、車検・メンテナンスサービスを行っております。車を売って終わり、ではなく、輸入車の専門知識をもってオーナー様の安全・快適なカーライフをサポートいたします。
